不妊症の検査・治療

はじめに

妊娠しやすい身体作りとは

不妊症|盛岡市で不妊の検査・治療

本来、女性の身体には、妊娠・出産する本能的な機能が存在します。しかし、体質や生活習慣の乱れによって、それらの機能に不具合が生じてしまうことがあります。まずはご自身の身体と向き合い、その原因を追求する必要があります。

現代の医療技術は目覚ましい進歩を遂げています。しかし、それと反比例して、乱れた生活習慣によって機能低下が生じている女性が多く、元気な命を育むことが困難な環境になっている方が多いのも事実です。

不妊症の改善に大切なのは、「妊娠や出産をする力を向上させること」です。

いくら治療を重ねても、あなた自身の生活習慣が乱れていては、妊娠の確率は下がってしまいます。自らの健康に対する意識をあげ、生活リズムに留意することで身体を整えられるようにしましょう。

女性の身体の体調変化は、月経周期によるホルモンの分泌に大きく作用されます。つまり、本能的な周期バランスを整えることが、不妊症を改善するための近道となるのです。身体が整った状態で妊娠すると、妊娠経過も順調であることが分かっています。

産後の肥立ちも良いとされ、生まれた赤ちゃんも元気に育つことができるでしょう。

不妊症とは

まずは不妊症を理解し、身体と向き合うこと

不妊症の相談ができる産科婦人科吉田医院

不妊症の定義

健康な男女が妊娠を望んで性生活を行い、2年以上経過しても妊娠に至らなかった状態を不妊症の定義としています。

近年、社会における生き方への考え方も変わり、女性の社会進出による晩婚化も進んでいるため、その定義も変化しつつあります。
最近では、「1年間妊娠を望み、結果、妊娠に至らなかった状態」を、不妊症と定義するようにもなってきました。

不妊症の割合とその原因

通常、1回の排卵で妊娠する確率は、20〜25%と言われています。
実際1〜2年のうちに、約90%のカップルが妊娠に至るとされており、その間、妊娠に至らなかった残りの10%の方々は、不妊症が疑われます。

不妊症というと「女性に原因がある」というイメージがまだ強いようですが、実は男女ともに同じ程度の確率が存在するということを忘れないでください。
男性が約20〜30%、女性が20〜30%、残りは双方に原因があったり、最終的に原因不明とされるケースも御座います。

不妊治療のながれ

不妊症の検査・治療|盛岡市

STEP1:初回の問診・相談

まずは当院にて、患者様のお身体の状態や生活習慣についてヒアリングさせて頂きます。
不安なことも多いと思いますので、お気軽にご相談ください。

STEP2:検査

不妊症の改善は、根本となる原因を見つけだすことがとても大切です。それが、妊娠への一番の近道です。不妊症の検査は、お二人で受けられるのが理想的ですが、奥様だけ(ご主人様だけ)でも問題はありません。
色々と不安を抱え、「検査まで踏み切れない」という方も、まずは当院までご相談ください。

STEP3:検査結果と治療方法の説明

検査の結果を、分かりやすくお伝え致します。
治療方法は様々御座いますので、あなたの意思を尊重した上で、お身体にあった最適な方法をご提案させて頂きます。

STEP4:治療開始

不妊治療には、段階が存在します。
お二人で良く話し合い、どのように進めていくかを相談していきましょう。
当院がサポートさせて頂きますので、何でもご相談ください。

STEP5:妊娠

不妊治療は、妊娠がゴールではありません。
妊娠するものの、流産を繰り返してしまうケースも0ではありません。
お身体を大切にしながら、二人三脚で経過観察をしていきましょう。

不妊症の検査について

基礎体温の計測が大切です

基礎体温|盛岡市の産科婦人科吉田医院

不妊症検査、及び不妊治療では、基礎体温の計測が必須です。毎日、忘れずに計測するようにしましょう。基礎体温を計測することで、排卵や黄体機能を把握することができます。

低温期

月経初期には、体温が低くなります。

高温期

低温期を迎え、排卵が起こった後は、卵胞が黄体化します。黄体ホルモンを分泌する時期です。
この作用によって、基礎体温が0.2~0.4度程、上昇します。

  • 妊娠可能な時期
  • 妊娠しやすい時期
  • 不妊期

以上の段階を把握するためにも、基礎体温の計測によって、低温期・高温期が分かるようにしておきましょう。

検査項目一覧

月経期に行う検査

卵巣の機能を調べるための血液検査を行います。

脳下垂体から分泌される、

  • 卵胞刺激ホルモン:FSH
  • 黄体化ホルモン:LH
  • プロラクチン:PRL
  • エストロゲン:E2

を測定します。

また、超音波エコー検査も行います。

※ 上記は保険適用となります。

  • 甲状腺ホルモン:TSH・FT3・FT4
  • ヘモグロビンA1c(HbA1c)

※ 上記は保険適用外となります。

不育症の検査

妊娠をしても、流産・死産を繰り返してしまう場合、不育症と診断を受けます。
流産の経験があり、不育症の疑いがある方は、患者様へ相談した上で不育症の検査・治療を行なっていきます。

不育症の治療としては、

  • バイアスピリン(薬剤)
  • 漢方薬

を使用します。

数回に渡って流産を繰り返している場合は、より専門的な医療機関をご紹介させて頂きます。

タイミング療法について

1st STEP:排卵日の特定と経過観察

タイミング療法|盛岡市の産科婦人科吉田医院「不妊治療」というと、どこか人工的なイメージを持つ方が多いと思います。

不妊治療を進めるうえで、まずはじめに検討する治療として「タイミング療法」が挙げられます。「最も妊娠しやすい日を指導する」のが、タイミング療法の目的です。その点以外では、自然妊娠とほとんど代わりません。

タイミング療法は、治療計画・通院のスケジュールがとても大切です。よく理解して、治療に臨めるようにしていきましょう。

 

人工授精法(AIH)について

2nd STEP:タイミング療法での成果が出なかった場合の方法

人工授精法|盛岡市の産科婦人科吉田医院タイミング療法を実施して、妊娠が確認できなかった場合、次の治療へステップアップが必要です。

人工授精法(AIH)では、タイミング療法で実施した「妊娠する可能性が高い日の特定」と合わせて、「受精を手助けする治療」を行なっていきます。排卵の時期に合わせて、子宮の入り口から管を入れて精液を子宮内へ直接注入する方法です。

「人工授精」という響きを聞くと、人工的な印象を受ける方がいらっしゃいますが、タイミング療法との違いは精液が入るところだけであり、むしろ自然妊娠に近い方法といえます。

タイミング療法と同じく、排卵誘発剤(内服薬・注射薬)を必要とする場合も御座いますので、患者様へご説明し、ご納得頂いた状態で治療を進めて参ります。

高度不妊治療について

3rd STEP:高度技術を必要とする不妊治療

高度不妊治療|盛岡市の産科婦人科吉田医院人工授精法の次のステップとして挙げられるのが、高度不妊治療(体外受精)です。体外受精・胚移植法など、高度な技術が必要となってくるこの治療は、総合病院をご紹介させて頂きますのでご了承ください。

必ずしも高度不妊治療を推奨する訳ではありません。

次のステップに進まれるかどうかは、私たち医師と、何よりもご夫婦間でよく相談しながら進めていく必要が御座います。不安なことも多いと思いますので、お気軽にご相談ください。

TEL.019-622-9433
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